ねっとりとした濃厚なイントロのあと、レゲエのリズムに変わり大きな歓声があがる。待望のPUSHIMの登場だ!
この細い体のどこから、こんなにパワフルな歌声が出てくるの!? というくらい、彼女はクネクネと体をくねらせ素晴らしくエモーショナルなヴォーカルを聴かせてくれた。オーディエンスも、彼女に合わせて手を振ったり、周囲と間隔をとって自由に踊っている。終盤まではアゲアゲのヒートアップ・ナンバーが続き、彼女は腰のタオルを外し大きく振り回しながらステージを何往復もし、休むことなく歌い続ける。ステージに負けじと、オーディエンスのダンスや声援もどんどん大きくなっていった。やがて名バラード「a song dedicated」のイントロが鳴り、会場は大きな歓声とともに無数の灯火が掲げられた。その荘厳な雰囲気の中、彼女はこう語りかける。「最後に言いたいことがある。みんな知ってることだけど、改めて言わせてもらう。……音楽はみんなを1つにする。みんな、一緒に歌おう!」会場に感動のヴァイヴが広がってゆく。“君一人、この僕は/安らぎさえも 手渡せないけど/力の限り この場所で/歌い続け 君に届け――” 涙ぐむ観客の姿が、彼女の歌声を確かに受け取ったことを物語っていた。

SET LIST
○夢じゃないTODAY
○MUSIC A GROOVE ME
○ANYTHING FOR YOU
○DA BULLDOG
○REACH TO THE GOAL!
○JAMAICA JAMAICA
○SOLDIER
○A SONG DEDICATED